Mini column~渡邊 弘人先生 編~

第61回日本聴覚医学会総会・学術講演会に参加してきました!

日本においては、1980年代に人工内耳埋め込み手術が初めて行われました。それから30年が経過し医療・保険制度が整備され、人工内耳機器の技術も大きく進歩しています。世間での人工内耳の知名度も上がっています。

(アドバンスド・バイオニクス社より)



今学会では「人工内耳装用者の進学・就労をめぐる諸問題」がテーマでした。人工内耳を装着した後、就学や就労で装用者がどのような問題に直面しているのか、その問題を解決するためにはどう対処したらよいのか、支援にあたっている専門家がそれぞれの事例を基に討論されていました。もちろんその専門家の中に言語聴覚士も含まれています。

言語聴覚士の人工内耳における役割は、①人工内耳装置の調整 ②人工内耳装用による聴覚活用の指導と評価 ③家族や心理援助を含めた聴覚環境の整備 となります。まさに今学会で討論されている内容になります。

医者をはじめとする医療専門職、聴覚教育関係者や患者様、ご家族が言語聴覚士に大きな期待を寄せています。ただ残念なことに人工内耳装用者が十分な支援を受けられるだけの言語聴覚士の人数がまだまだ足りていない状況です。

興味がある方は、一度学校説明会にお越し下さい。お待ちしています。

(学会ポスターとプログラム)


プロフィール


渡邊 弘人(わたなべ ひろと)

言語聴覚士

担当科目/摂食嚥下障害Ⅰ・Ⅱ、心理学系特別講義、医療系特別講義

    リハビリテーション概論、言語聴覚障害総論

HP教員紹介 ⇒ http://st.sif.ac.jp/course/teacher_watanabe.html

1コメント

  • 1000 / 1000

  • トゥーランとど

    2016.12.22 10:41

    いつもありがとうございます