HOKUTOST

記事一覧(13)

STと表情筋トレーニング

みなさんこんにちは。仙台医療福祉専門学校 言語聴覚学科 広報担当の児玉です。年が明け、あっという間に1月も終わろうとしています。寒さも厳しさを増し、「天気予報を見るたびに『最強寒波』って聞いている気がする…」といいかげんウンザリしている自転車通勤の私です。さて、今年度も残すところ約2ヶ月となりました。本学科の学校説明会も、今年度はあと2回となります!2月開催回は櫻庭ゆかり学科長による体験授業『笑顔のチカラ 表情筋トレーニング』が行われます。なにやら今回は『美』や『印象』がキーワードな様子。。。「もしかしてSTとは関係ないのでは?!」そう思ったアナタ!実は表情筋トレーニングは、言語聴覚士(ST)が関わる症状にとっても関係があるのです!『パーキンソン病』このブログをお読みの方の中には、よくご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。パーキンソン病とは、脳の幹にあたる黒質という部分の神経細胞が次第に減少し、その神経が働くときに使うドーパミンという物質が減ることによって起こる病気です。ドーパミンは、脳において、運動の仕組みを調節するような働きを担っているため、ドーパミンが減ることにより、動きが遅くなったり、体の緊張が高くなったりします。この病気にかかると、主に手足がふるえる、動きが遅くなる、筋肉が硬くなる、体のバランスが悪くなるといった症状がみられます。いわゆる「パーキンソン症状」といわれる運動症状が主なこの病気では、様々な運動療法がリハビリテーションとして行われており、病状の安定や緩和、日常生活の向上において大切な治療と位置づけられています。さらに、パーキンソン病患者の約半数の方が会話や嚥下に問題を抱えており、早口になる、低く小さな声でボソボソと話す、どもる、単調な声になる、一度に話せる内容が短くなる等の症状が見受けられます。また、顔の表情が乏しくなることも特徴の一つです。ですから、パーキンソン病によるコミュニケーション障害に対して、言語聴覚士によるリハビリが重要な役割を担っているのです。今回体験授業で行う「表情筋トレーニング」は、STが行うリハビリの一つでもあるわけです。今やパーキンソン病は珍しい病気ではなくなりつつあります。言語聴覚士に少しでも興味のある方は、この表情筋トレーニングを是非体験していただきたいと思います。(美容や印象アップにも役立ち一石二鳥♪)この体験授業が行われる学校説明会は、まだ若干の残席があります。少しでも気になった方は、是非いらしてみてくださいね!

ST学科の学生たちへ~国家試験と対峙するにあたって~

仙台医療福祉専門学校言語聴覚学科には、素敵な副校長がいます。普段の授業で教壇に立つことはありませんが、常に温かい目で学生たちを見守り、学生たちが困難に直面したときは、温かく力強い言葉でその背中を押してくれる存在です。そんな本校副校長、福島広隆先生から国家試験を控えた2年生に向けてメッセージが届きました。ST学科の学生たちへ~国家試験と対峙するにあたって~副校長  福嶋広隆 今更ですが・・・。部活動の経験のある人は、部活動を思い出してください。誰でも最初は何もできない初心者でした。どんな人でも、やり方を先輩やコーチに教えてもらいながら繰り返して練習したから、少しずつ出来るようになったはずです。運動系でも文化系でも上達するには繰り返して練習するしか方法がありませんでした。これはいかに科学が進みトレーニングの方法が変わり素晴らしい道具が発明されても、世界中で唯一ずっと繰り返されてきた方法です。要するに、人があらゆる物事を上達させるには繰り返す事しか良い方法を見つけることが出来ていないという事です。メンタルの強さや安定した力は練習で培われ、試合で具体的に強靭になります。テニスの錦織圭選手は今年故障により戦線離脱していますが、近年急激に強くなりました。その主な理由は、試合を通してタフな試合を乗り越える集中力と強靭なメンタルを身に着け、コーチの言うことを素直に聞きながら日々の地味な練習に耐えたからだと言われています。テニス史上最強と言われる選手たちの中で、昨年は世界ランク4位まで上り詰めました。錦織選手がマイケル・チャン コーチと出会ってから急激に強くなったのは周知の事実です。コーチはこれまでの全試合を分析し、弱点を見つけ、それを克服するためには具体的にどうしたらいいのかを示し、繰り返し練習させ、弱点を克服させました。さらに世界最高といわれるリターンも、彼の特性を生かしながら繰り返し練習することで完成させました。このマイケル・チャン コーチの活動は、物事を上達させるためには分析と評価、練習方法と練習メニュー、忠実な実践が重要だという事を示しています。これらは何だかSTの活動と似ていますね。データを集め、分析し、評価し、目標を定め、メニューを作り、具体的に実践する。さらに途中で再度評価し直しメニューを作り直す。STは患者にとっての信頼すべきコーチです。コーチは選手が自分一人では気づかず出来ないことを客観的に教え導いてくれます。要するに、日々の学習においても国家試験の対策においても、独学よりは客観的にアドバイスをくれる人の言うことを聞いたほうがより成果が上がるという事です。アドバイスをくれる人は教員の他にクラスメートもいますね。話は変わります。世界最速の男は今年引退したウサイン・ボルト選手ですね。100メートルを世界記録の9秒58で走りますが、そのタイムを出したのは2009年です。もう8年も破られていない大記録ですが、昨年も9秒95で世界王者として走っています。もう10年も世界のナンバー1に君臨していました。そんな彼でも現在世界記録の9秒58を出すことが出来ません。それはいろいろな理由が考えられますが、記録(数字)だけを見ると最近は9秒58に近い数字を出すことが出来なくなっていることが一番大きな要因です。全盛期には力が及ばなくなってきているということです。このことは人にはピークの瞬間があることを教えてくれています。しかし、悲しいことに人は自分のピークがいつなのかわかりません。後で振り返った時に「あれがピークだった」と気づきます。コーチはどうでしょう。選手の可能性を科学的に見る力を持っています。だから目標を遠くに設定し「まだまだいける」とさらに上を目指す指導が出来るのだと思います。今の彼は9秒台で走ることはできても、9秒58を出す事は出来ません。普段9秒58以上で走ることが出来なくなっているからです。練習でいつも9秒58以上の数字が出せている人はそれ以下の数字を出す事はたやすい訳です。いつもより遅くてもよいからです。彼も10秒10で走ってくれと言ったら気楽にOKしてくれるでしょう。自分のレベルよりもかるかに下のレベルが要求されたからです。ところが9秒60で走ってくれと言ったら、難色を示すでしょう。現在の自分のレベルよりも遥かに上のレベルが要求されるからです。受験生にとって、殆どの人のピークは現役生である今です。これまで多くの受験生を見てきて、そう思いますし、皆さんも大学受験で経験していると思います。皆さんは今年がピークであることを自覚してください。もしも失敗してしまったときはそれを認識しきちんと改善できた人だけが伸びる可能性があります。ただし、一番伸びるのは現役の今なのです。この二つの話は「日々の学習の中で復習がいかに大事か」という事と、「独学よりも教員やクラスメートのアドバイスを受けた方が伸びる」ということ、さらに「国家試験必勝の為には8割キープが目標になる」ことの例えです。国家試験を考えてみると、この試験は満点を取る必要のない試験です。ほぼ7割とれていれば合格できますね。相手のある入学試験とは異なり、自分だけとの戦いです。模試で6割台の人が本番で7割以上とれるでしょうか。普通に考えると相当難しいことです。普段8割以上とれる実力の人が、7割合格の試験では余程の事がない限り合格するでしょう。この様な事から、国家試験で確実に合格するためには合格点ぎりぎりを目標にしてもしょうがない事が分かります。合格の確率を上げるためには過去問や模試において8割以上の正答率が必要になります。国試対策においては、皆さんが取り組んでいる「合格の基礎」を使って、やり方を間違えずいかに効果的な繰り返し(復習)をおこなっていくかが実力をつけるポイントになるでしょう。国試受験は過去問に始まり過去問に終わります。一流選手はまず毎日普通にできる事からトレーニングを始め、その時のメニューをこなしているそうです。音楽家もそのようですね。どんなに一流の奏者でも、まずは音出しから始める。目先の課題のみに取り組むのではなく、普通にできることから始めて確かめる・・・ということです。前日の復習や苦手単元の過去問を基礎トレーニングの代わりにして解いてみることから1日の学習を始めてみるのも良いかもしれません。学習のやり方に自信のない人は教員からアドバイスを受けることや、クラスメートの方法を参考にしてください。国家試験は皆さんが決めたこれからの人生の中で、どうしても通り抜けなければならない関門です。人生を決める残り77日。悔いのない生活をしてください。

合同就職説明会を実施しました

10月下旬に差し掛かり、朝晩の寒え込みが厳しくなってきました。いよいよ本格的に秋がやってきたようです。宮城の紅葉も見ごろを迎えています。さて、本学科では10/16(月)に合同就職説明会を開催しました。STが活躍するフィールドは、医療機関や福祉施設、教育機関…対象も小児から高齢者までと幅広く広がっています。中でも医療機関の求人が圧倒的に多く、リハビリテーション科や耳鼻咽喉科などで多くの需要があります。そのため、学生の目も医療機関に向きがちとなっているのが現状です。しかし、人口の4人に1人が高齢者という超高齢社会の日本においては、福祉施設(特に高齢者)での需要がどんどん高まっており、STの嚥下・言語機能のリハビリは特別養護老人ホームなどのサービスの一つとして非常に注目されています。そういった背景から、学生にもっと福祉の分野にも目を向け、また自分がSTとして一番やりがいを感じ、活躍したいと思える場所に出会える可能性の幅を広げてもらうために、今回の福祉施設限定の合同就職説明会を企画しました。東北だけでなく北関東からも、老人保健施設や特別養護老人ホームなどを運営するたくさんの福祉施設様にお集まりいただきました。参加した学生達の表情は真剣そのもの。そのまなざしに刺激されてか、ご参加頂いた施設の担当者様の説明も、現場の想いが織り交ぜられた熱いものとなっていました。話を聞き終えた学生に感想を聞いてみると…「今までは医療機関への就職を希望していたのですが、今回の説明を聞いて、老人保健施設にも興味が湧いてきました。病院と違って薬を処方しない分、セラピストの腕にかかっている点にとてもやりがいと魅力を感じます。」との声が。2年生は実習も終わり、今後は就職活動が本格化します。国家試験に向けての勉強の合間を縫って活動するのはとても大変なことです。ですが、その大変な数か月もこれから数十年と続いていくST人生に比べたら、さほど長いものではありません。理想に掲げたSTになるために、しっかりと自分の心と向き合い、悩んで欲しいと思います。